1967年(昭和42年)11月、「トヨタ クラウンエイト」の後継モデルと位置付けられ,プレスステージサルーンとして発売されたのが、「トヨタ センチュリー」。トヨタ自動車の威信を賭け、国内専用最高級乗用車として設計、開発されたビッグサイズのオーソドックスな4ドアセダン。グレードは4種類設定されたが、一般の販売カタログに掲載されていない特別なグレードが存在した。「クラウンエイト」の防弾仕様が内閣総理大臣専用車として採用されてから、後継モデルの「センチュリー」にも、一般には販売されない防弾仕様がオプション扱いで設定された。展示車は1972年式「センチュリー D (防弾仕様)」で、当時の内閣総理大臣であった佐藤栄作氏が購入して私用車として使用後、総合警備保障(株)にてVIP警護用車両として使われ、同本社にて展示されていた。車両重量が標準車より300kg以上増加している。