庶民の足、補助エンジン付き自転車 / 鈴木式織機 ミニ フリー, 1953年式(昭和28年)

敗戦後の耐乏生活の中では自動車はおろか、オートバイですら贅沢品。庶民の最も手軽な移動手段は自転車だった。その車体にほとんど手を加えず、小型エンジンを取り付けたのが、写真のような補助エンジン付き自転車。終戦直後の1946年から57年ごろまで存在した。メーカーの鈴木式織機は後の鈴木自動車工業、現在のスズキの前身である。