創設者について

初代館長 前田彰三

初代館長(故)前田彰三の軌跡

2004年11月15日東京の国立科学博物館において、特定非営利活動法人・日本自動車殿堂より日本自動車殿堂の称号と表彰をいただきました。

故・前田 彰三の七回忌を記念に、日本自動車殿堂の内容と初代 前田館長の功績ならびに日本自動車博物館設立の主旨を、ご来館いただいた方々に より分かりやすく理解して頂き、初代館長の人柄に触れて頂くコーナーがございます。

日本自動車博物館に来館された方々の知りたい内容の一つに、「どんな人が、この自動車博物館を造ったのか?」といった疑問がございます。

このコーナーをご覧になると、なぜ北陸のこの場所に、いち個人が日本で最初に自動車の博物館を造る事になったのか…?

その理由が、お分かりになると思います。戦後の日本がありとあらゆる生活の品々を開発してきた、昔懐かしい昭和の品々も展示しております。

故・前田館長の思い出の写真の数々
自動車愛好家の前田館長の愛用の品々
初代館長の最後の愛車となった「サフラン」を展示

2004年(平成16年)前田彰三は活動を評価され、日本自動車殿堂者として選出

日本自動車博物館 初代館長 (故)前田彰三の挨拶

謹啓 菊薫る今日この頃ご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたび皆々様のお陰様をもちまして11月15日東京の国立科学博物館において、特定非営利活動法人・日本自動車殿堂様から全く予想もしていなかった光栄身にあまる日本自動車殿堂の称号と表彰をいただき、その責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いで一杯でございます。

2004年の自動車殿堂者は6名でございました。

この日本自動車殿堂者の表彰原本は殿堂に登記され、国立科学博物館において写真を掲げ永久紹介されます。

日本自動車殿堂の趣旨、表彰状、表彰 トロフィー等は日本自動車博物館に展示いたしますのでぜひともご覧いただければ幸甚です。このような立派な称号をいただき殿堂者にならせていただきました感無量の慶びと思いをさらに自動車とその歴史に深い愛情と哲理をもって、その保存と伝承に力を注ぎ日本自動車博物館の前進、発展に邁進してまいります。

皆々様のお力強いご指導、ご教授そしてご鞭撻のほど伏して懇願申し上げ慶びのご挨拶といたします。

謹白

2004年11月吉日
日本自動車博物館 館長
石黒産業株式会社 代表取締役会長
前 田 彰 三

2004年の自動車殿堂者の6名

独創的な自動車造りの先駆者

富士重工業株式会社
元取締役スバル技術本部長

百瀬 晋六 様

自動車開発の王道を築く

トヨタ自動車工業株式会社
元専務取締役

長谷川 龍雄 様

技術理論と企業文化を創出した経営者

本田技研工業株式会社
元取締役社長

久米 是志 様

新しい企業経営の道を拓く

日産自動車株式会社
取締役社長・CEO

カルロス・ゴーン 様

自動車発展の礎を築く

元群馬大学工学部 教授
元東京農工大学工学部 工学部長

山本 峰雄 様

人と車の調和ある発展の道を拓く

日本自動車博物館 館長
石黒産業株式会社 代表取締役会長

前田 彰三

JAHFAとは

日本自動車殿堂 設立趣旨「人と車の調和ある発展の道を拓く」

本法人名称:特定非営利活動法人自動車殿堂
英名:Committee of Japan Automotive Hall of Fame
略称:JAHFA(ジャファ)

この法人は、日本における自動車産業・学術・文化などの発展に寄与し、豊かな自動車社会の構築に貢献した人々の偉業を讃え、殿堂入りとして顕彰し、永く後世に伝承してゆくことを主な活動とする。

現在、日本の自動車産業は、その生産量や性能・品質など世界の水準を凌駕するに至り、わが国の産業の範としてその地位を得ているが、当初は欧米の自動車技術や産業を学ぶところからの出発であった。周辺の関連産業分野を含め、自動車は高度な工業製品であるが、これを先人たちは様々な工夫と叡智によって切り拓いてきた。

しかし、こうした努力の足跡は時の経過とともに埋もれ、その多くが忘れ去られようとしている。優れた自動車の産業・学術・文化などに情熱を傾けた人々と、その偉業を永く後世に伝承してゆくことは、この時期にめぐり合わせた我々の務めであるといえよう。

技術立国と呼ばれるわが国にあって、その未来を担う青少年たちが、有用な技術の成果に目を向け、技術力や創造性の大切さ、発明や工夫の面白さを認識するためにも、この活動は意義あるものと考える。これこそが日本自動車殿堂が目指すところである。

平成13年11月14日(法人登記)
特定非営利活動法人 日本自動車殿堂